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第16回「卓晏」 2018.10.17

参加者:医療関係者1名 キャンセル1名 

献立:がんもどきと青菜のたいたん、鶏牛蒡ごはん、なめこの味噌汁、漬物
今回は、地域の保険健康活動に携わる方が来て下さいました。

今回「卓晏」に来て下さったのは、保健所の職員の方。

社会人シングルの私にはあまりなじみが無かったので、どんなことをされているかお聞きしようと思っていたのですが、質問されるままに私の事をいろいろとお話をさせて頂きました。

 

会を作るきっかけと「卓晏」を毎月開かせてもらっている ”刻家” との出会いは?

 もともと奈良で乳がん患者会の運営をしていたが、会社員の私にとって半年に1回開催の患者会であっても、役員会としての仕事量は多く、当日は1日がつぶれてしまい窮屈に感じていたこと、それに同世代の患者がおらず共感しにくかったことが運営から離れるきっかけだった事。

医療の進歩で、働きながら治療をする事が増えてきた状況で従来の患者会と違ったものがあって良いかなと思った事で起ちあげた。

 起ちあげにあたって考えたのは

・自分の生活を快適にする方法を話合う場があってもいいんじゃないか。

・病気になってからの仕事(経済)について意見を聞きたい

・働く人が集まりやすいのは、会社帰りに立寄れるスタイル

・がん患者の共通した悩みに「食事」がある

・食事指導士1級の資格が活かし、食事を提供する

 

 ”刻家”さんを知るきっかけは、病後に興味を持った着物から知人を通してキッチン付のレンタルハウスがある事を教えてもらって利用させてもらえないか話に行きました。

 実は、刻家さんから利用の許可がもらえなければ終わりにするつもりでしたが、話を聞いてもらった後に気持ち良く了承して下さり今に至ってます。

 

・料理は得意?

 どちらかと言えば、つくるより食べる方が好き! 

作るのも、糠づけや味噌、梅干しなど時間をかけて育てる物が好き。

 

「卓晏」で用意している料理もちゃんと作ってますが、普段とあまり変わりのない物をお出ししています。

 病気になった方(私も含め)は「病気になったのは食事に問題があったのでは?」「病後の食生活を見直したいがどうすれば良いか判らない」と悩んでいる方は少なくありません。そのためにもがん患者キャリアの私が食べ続けている物、取り入れて良かった物を一緒に食べて体験してもらうことで、ご自身の食生活のヒントにしてもらおうと思っています。

 予算に合わせながら季節(旬)にあった食材を使うようにはしていますが、これまでに食べて美味しかった物、食べてみたい物を献立にしています。また、参加者の皆さんが食卓を囲めるように工夫もしています。参加していただいた舌がんの方は飲込みが難しいとのことだったのでポタージュを献立に加えて皆さんと一緒に食事をして頂いた例もあります。

 

【終了後の感想】

がんの話、NPOの話、料理の話、味噌の話、、、いろいろ聞けて楽しかったです。また、11月も楽しみにしています。

 

当会では仕事帰りに寄れるように、と平日夜間に開催しております。

 美味しくて体に優しい晩ごはん付きです。 ぜひお気軽にご参加を^^

 

 (文責:山本)