参加者:その他(医療関係者2名)・キャンセル2名
献立:冬瓜と椎茸の煮物、蓮根きんぴらの白和え、三つ葉のお味噌汁、茄子のぬか漬け
今回は、大阪市内の病院で看護師としてがん相談員をされているお二人が体験者の声が聞きたい、ということでいらしてくださいました。
本当ですと、この日はお二人の希望の体験者の声を聞くことが出来るはずでしたがあいにくと体験者のお二人はキャンセルでした。
病院内でのがん相談員という事で、私どもの社労士、産業カウンセラーと職務内容的にどう関わりあえるのか、強み弱みについて、過去の院内相談員と患者のおもいの違いなど相互に役立つ情報交換の場となりました。
現在、がん診療連携拠点病院に登録されている病院には、がん相談窓口として「がん相談支援センター」があります。このセンターは、患者さんやご家族のほか、地域の方々はどなたでも無料でご利用いただけ、がんに関する治療や療養生活全般、地域の医療機関などについて相談することができます。(国立がん研究センター・がん情報サービスより抜粋)という告知すぐの患者さんとその家族さんには頼りになる所なのですが、認知度が低く利用者が少ないのと、患者(家族)の心理として早急に答えが欲しいという気持ちから最初の対応で判断してしまい有効に利用されていないのが現状です。
がん相談支援センターの現状については、今日参加のお二人に話していただきました。
当院(相談センター)では、過去の経験から相談時には患者様、カウンセラーの他に病気に詳しい者が立会う事にしています。相談の中心には「相談者のがん」がどのようなものかを相互に理解が必要で、がんの種類、治療の方法・期間はオーダーメードに近く普通の方には簡単には理解・説明出来るものではありません。そのためにも病気について理解しやすい用に話せる医療関係者が橋渡し役として、またプロの相談員の話を患者様と一緒に聞いて理解しにくいところは説明を求めるようにしています。一口に相談といっても、何をどのように相談すれば良いのかわからないと思うのでとにかく「がんの事で~」と声をかけて頂ければ繋がるようにしています。と話していただきました。
その他にも、職場でのがん治療に対する理解の有無が、就労継続の鍵を握っているというお話に、同じ職場内で、がんに罹患した者同士でも、立場によって配慮を受けられる人と受けられない人がいるといった現状がある事や、中小企業の多い大阪という地域性の問題もあることなど、病気に罹ることで起こる問題は治療以外の事が大きいと実感しました。
病院内での相談の場合は、相談(病院)に来られなくなったらその後のフォローが難しいとある医療従事者の方に聞いた事があります。今回は仕事場以外の所でお話した事で、「がん治療とその後の暮らし」についてそれぞれの立場からの疑問や意見、思っている事を話せたのではと思います。
退院した後のがん患者の悩みは、大きく分けて3つ。
1、お金の悩み
2、食事に関する悩み
3、働くことに関する悩み
Worker and Cancer の交流会はこの3つどれについてもお話できます。
ですが、他の患者会のほとんどは平日昼間に開かれ、働くがんサバイバーにとっては、参加困難。
そのために、当会では仕事帰りに寄れるように、と平日夜間に開催しております。
美味しくて体に優しい晩ごはん付きです。 ぜひお気軽にご参加を^^
文責:北村・山本
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